みなさま、こんにちは。この度、女子だけのアマチュアキックボクシング大会「Queen's Fight」を主催させていただくことになりました岡田敦子です。

 この「Queen's Fight」は、選手はもちろんのこと、主催者、レフリー、ジャッジ、ドクター、インペクター、事務局スタッフにいたるまで、全員女性です。女性が主役の大会なのです。

 思えば、私がアマチュアでキックボクシングを始めた頃、周りは男性ばかりで肩身が狭い思いをしていました。また、当時は女子の試合が少なく、しかも私の出場は男子の試合の前座でした。その頃から「いつか女子だけの大会ができたらいいのになぁ…」と、ずっと思い描いていました。

 そんななか、プロデビューして数年後の2007年2月、当時大変話題となった女子だけのプロ興行「J-GIRLS」が開催され、幸運なことに私も参戦できました。結果は初代王者には届きませんでしたが、旗揚げに出場できたことは、今でもありがたい貴重な思い出です。

 さらに翌年の「M-1ムエタイチャレンジ」では、王座決定トーナメントに進み、晴れてM-1女子初代ミニフライ級王者となりました。その後はタイ・バンコクでムエタイ世界大会のトーナメントで優勝するなど、国内外の様々な大会に参戦し、2013年に現役を引退しました。

 引退後は、お世話になったJ-GIRLSのリングでレフリーデビューを果たすことができ、現在はK-1公認審判員として活動しています。また、2021年東京都港区に「表参道キックボクシングスタジオ」をオープンし、一般女性から選手志望の女性まで幅広く指導しています。

 近年、格闘技界でも女子だけのプロ興行は当たり前になってきました。また、女性がフィットネスとして、気軽にキックボクシングも楽しめる時代にもなりました。女性のキックボクシング人口が増えたことで、格闘技界はとても華やかになったと思います。そんな女性たちが、よりいっそう輝ける場所をつくりたいと考え、私は今回、このアマチュア大会の主催を決心したのです。

 いま、頑張っている女性たちに、当時私が感じたような肩身の狭い思いをさせたくない、伸び伸びと活躍して欲しい…そんな思いでいっぱいです。

 先ほども申しましたように、「Queen's Fight」は女性が主役の大会です。この大会をきっかけに、一人でも多くの女性が自分の居場所を見つけ、そして光り輝けるよう、みなさまとともに盛り上げていきたいと思います。その目標へのお力添えを、この場をお借りしてあらためてお願いすることで、私のごあいさつとさせていただきます。



【岡田敦子プロフィール】
株式会社A-KICK代表取締役
愛媛県松山市出身
M-1初代ミニフライ級チャンピオン
W.M.F.ムエタイライトフライ級金メダル
K-1レフリー
W.M.F.B.レフリー
世界ムエタイ協会公認指導者
古式ムエタイ指導者
日本ムエタイ協会副会長
表参道キックボクシングパーソナルスタジオ代表
格闘技エクササイズKICK OUT開発
フィットネスクラブ「ティップネス」プログラム開発・監修
ベースボールマガジン社「自宅でできるキックボクササイズ」著者
NHK「明鏡止水」出演
日本テレビ「ぐるナイ」出演